「IHIの株価は今後どうなる?株価分割はどうなるの?」
「IHIの株価上昇の理由が気になる!」
「IHI株の配当はどうなる?1株いくらなの?」
など、さまざまなお考えがあるのではないでしょうか?
そこで今回は、今回は「株価85%オフ!あの大手防衛株IHIが格安で買える」というテーマで、
Youtube登録者数28.3万人以上(2025年10月現在)の私、Trade Labo 児玉一希が詳しく解説していきます。

【Trade Labo 動画本編】【株価85%OFF】あの大手防衛株が格安で買える!買い時のポイントは〇〇
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今、相場の主役は何と言っても防衛関連株です。
その中でも多くの方が注目するのが、株価10倍を達成した三菱重工。天下の三菱ですし、防衛は限られた企業しか携われませんから、納得の要素の一つと言えるでしょう。
でも今日取り上げたいのは、7013 IHIです。
もしあなたが防衛関連株に乗り遅れてしまったなと思っていたり、買い増しを考えているのであれば、この秋チャンスが訪れるかもしれません。

イントロダクション:なぜ今IHI株が熱いのか
防衛株ブームの中心銘柄としてのIHI
防衛関連株がここまで注目される理由は明確です。日本の防衛予算がGDP比2%を目指す中、限られた企業しか参入できない防衛産業は、まさに国策銘柄として注目を集めています。
IHIは、その中でも航空機エンジンという極めて重要な分野で強みを持つ企業です。戦闘機のエンジンから民間航空機まで、幅広く手がけています。

三菱重工の株価10倍達成に続く次の本命株
三菱重工は2024年3月に1対10の株式分割を実施し、その後も株価は上昇を続けています。実は、IHIも同じような道を歩む可能性があります。
なぜなら、防衛というテーマに加えて、収益構造の改革が進んでいるからです。低収益事業を整理し、高収益事業に集中する。この戦略が功を奏しているようです。

限られた企業しか参入できない防衛産業の希少価値
防衛産業は誰でも参入できる分野ではありません。技術力、信頼性、そして国の承認。これらすべてを満たす企業は日本に数社しかありません。
その希少性こそが、長期的な成長を支える基盤となっています。

2025年9月末の株式分割による歴史的投資チャンスの到来
8月の決算でIHIは9月末をもって1:7の株式分割を発表しました。1株に必要な投資金額が大幅に小さくなりますので、個人投資家を含めて強い買いを誘いやすくなります。
撮影日の株価から換算すると、9月末をもって1株約15,400円から2,200円程度まで、お得の株価85.7%OFF(7分の1)となります。

1. IHI株価の現状分析と最新動向(2025年9月更新)
1-1. IHI株価の推移と現在の水準
株価上昇の軌跡と現在地点
IHIの株価は、ここ数年で大きく上昇してきました。2023年の秋にYouTubeで取り上げた時から見ても、防衛関連テーマの盛り上がりと共に上昇トレンドを描いています。
ただ、実は8月の決算を機に、やや調整と言いますか、下落していまして、もうすぐ高値から20%程度の調整となります。
高値から20%調整局面の意味するもの
ある意味、上昇トレンドが続くと仮定すれば、今現在でも良い押し目と見られるのですが、例年の夏と違って、日本株が最高値を更新する中で、なぜ主役の防衛株であるIHIの株価は弱いのか?
実はここ数年の成長を支えてきた事業に減速感が見られるようになってきています。
8月決算後の下落要因分析
先日発表しました今年の第1四半期は、最終利益が前年比38%マイナスで着地。年間に対する純利益の進捗は1年間4分の1を経過して9.7%。
例年およそ20%くらいはこの時期達成しているので、足元ビハインドと言いますか、大きく不調なのが分かります。

1-2. 防衛関連株市場でのポジショニング
IHI株価が1株約15,400円から2,200円へ(85.7%OFF)
実際は価値がディスカウントする訳ではないのですが、とはいえ長期で国策・軍需という巨額のお金が入り、一度上昇トレンドに入った株は長期にわたって買われやすいです。
三菱重工との比較優位性
三菱重工は2024年3月に1対10の株式分割をして、そこから伸びていますから、分割イコールネガティブと決めつけは禁物です。
IHIも航空機エンジンという独自の強みを持っており、三菱重工とは違った成長ストーリーを描ける可能性があります。
防衛関連株の中での相対的魅力度
米国株の最強グロース株は半導体やハイテクですが、ものづくりの国日本で言えば精密機器、そしてこの重工が数少ない強力テーマです。
そんな中でこの秋お安くなる防衛の注目No.1株IHI。株価は既にここまで上がっていますが、果たしてどう判断するべきか?

2. IHI株式分割の完全解説:どうなる?何が変わる?
2-1. 1:7株式分割の具体的メカニズム
2024年9月末実施の分割スケジュール
IHIは9月末をもって1:7の株式分割を実施します。これは保有株式1株に対して7株に分割されるという意味です。
例えば、100株持っていた方は700株になります。ただし、株価も7分の1になるので、資産価値自体は変わりません。
IHI 1株いくらで買える?分割後の投資金額詳細
分割前:1株約15,400円 × 100株 = 約154万円
分割後:1株約2,200円 × 100株 = 約22万円
これまで最低投資金額が150万円を超えていたものが、約22万円で投資できるようになります。これは個人投資家にとって大きなチャンスです。
85.7%OFF(7分の1)による個人投資家への門戸開放
投資金額のハードルを低くして、資金を呼び込む株価対策のような所があります。今回のIHIも、恐らくそのパターンかなと私は見ています。

2-2. IHI株価分割でどうなる?市場への影響
株式分割直後の典型的な値動きパターン
株式分割の直後は株価としても苦戦することが多いです。これは一時的な需給の変化によるものです。
ただし、長期的に見れば、流動性の向上により株価にはプラスに働くことが多い傾向があります。
流動性向上による価格形成の変化
株式分割により売買単位が小さくなることで、より多くの投資家が参加しやすくなります。これにより、市場の厚みが増し、適正な価格形成が行われやすくなります。
機関投資家vs個人投資家の動向予測
分割後は個人投資家の参入が増えると予想されます。一方で、機関投資家の中には一時的に様子見をする向きもあるでしょう。
この需給の変化を理解して投資することが重要です。

3. IHI株価上昇の理由:3つの成長ドライバー
3-1. 防衛関連事業の爆発的成長
防衛予算増額(GDP2%目標)の恩恵
日本の防衛予算はGDP比2%を目指して増額されています。これは防衛関連企業にとって、長期的な追い風となります。
IHIは航空機エンジンや防衛製品で売上の33%を占めており、この恩恵を直接受ける立場にあります。
国策銘柄としての優位性
防衛は国の安全保障に直結する分野です。そのため、政府からの継続的な支援が期待できます。
国策に売りなしという相場格言もありますが、まさにIHIはその典型例と言えるでしょう。

3-2. 航空機エンジン事業の圧倒的収益力
利益率22.1%という驚異的な高収益構造
IHIの航空機エンジン事業は、利益率が22.1%と圧倒的に高収益です。各セグメントで比較しても、この収益性は際立っています。
なぜこれほど高収益なのか?それは技術の希少性と参入障壁の高さにあります。
エンジン部品・整備事業の継続的キャッシュフロー
IHIはエンジンの部品や整備、修理に注力していまして、継続的にキャッシュが生まれやすい構造になっています。
新規だけではなく既存の機体の更新も莫大にありますので、その需要をまさに取り込みつつあります。
今後20年間の民間航空機需要予測
飛行機ってそんなに伸びているのかと私も思ってしまうのですが、少なくとも今後20年、小型機を中心に航空機の需要というのは年々伸び続ける見込みです。
冷静に考えれば世界的にはまだ人口増加していますから、飛行機の路線や利用者数が増えるのも当たり前です。

3-3. 構造改革による収益体質の強化
低収益事業の整理・譲渡の成果
2023から2024年で見ても、車両過給機事業の生産拠点の整理など、構造改革を進めています。
汎用ボイラー、運搬システム、芝草管理機器事業、コンクリート建材などの事業を譲渡することによって、ポートフォリオをスリム化しました。
ポートフォリオのスリム化効果
これは誤解があるかもしれませんが、大きな成長はなかったとしても、構造的に利益を残しやすくした。それに近年の株高もあって、評価が上がってきました。
利益を残しやすい体質への転換
ただ、そこの事業整理も進み、株価に影響を与えるような以前ほどの大きな変化は無くなりつつあります。
とは言ってもそこは最強テーマ防衛関連。今後の成長余地は十分にあります。

4. IHI業績分析:2025年第1四半期決算の深堀り
4-1. 決算数値の詳細分析
最終利益38%減の真の要因
今年の第1四半期は最終利益が前年比38%マイナスで着地しました。これは一見ネガティブに見えますが、実は前年の大型案件の反動によるものです。
根本的に外部環境が悪化しているという訳ではありません。
年間進捗率9.7%の意味
年間に対する純利益の進捗は1年間4分の1を経過して9.7%。例年およそ20%くらいはこの時期達成しているので、確かにビハインドです。
ただし、受注は増えていますし、強くネガティブ視する必要はないのかもしれません。
セグメント別売上・利益の内訳
IHIは重工メーカーとしてセグメントがいくつか分かれています。まず、航空機エンジン・防衛製品が売上の33%を占めており、こちらは好調に推移しています。
次に、産業システム・汎用機械セグメントでは、圧縮機や物流システムなどを手がけています。
また、資源・エネルギー・環境セグメントは、大型案件の反動で減少傾向にあります。そして、社会基盤セグメントでは、インフラ更新などの事業を展開しています。

4-2. 事業別パフォーマンス評価
航空・宇宙・防衛:売上33%で成長継続
航空機関連がとにかく好調で、しかもしばらく伸びそうです。防衛向け、そして民間、それぞれ売上が伸びて、その分費用も増えてはいますけども、前年比で増収増益です。
資源・エネルギー・環境:大型案件の反動減
昨年は資源エネルギー系の案件で大型受注が続き、2年前から収益が大幅に改善しました。
ところが会社全体で見ると、第1四半期はエネルギー系の受注が増えてはいるのですが、目下の売上・利益に関しては、前年に大型案件があった反動で大きくマイナスとなっています。
産業システム・汎用機械:コスト削減での利益確保
主力の運搬機械に関しても売上はあまり変化なく、前年の案件の反動が第2四半期以降無くなるとは言いますが、何とかコストを削って利益を確保しているような状況です。
社会基盤:インフラ更新需要との乖離
注力しているインフラの更新・橋梁事業、ここも前年の大型案件の反動で伸びておらず、他のインフラ会社もそうですが、工事コストの爆伸びで、ニーズはあっても簡単に施工はできないという状況が続いています。

5. IHI株価の今後:成長シナリオと予想株価
5-1. 短期・中期・長期の価格予想
分割後の適正株価レンジ分析
9月末に分割して、近々リスクオフが来たとして、分割後の株価で言うと、2,000円→1,000円前後くらいまで下がることを想定しておく必要があります。
ただ長期で見れば、それこそNVIDIAの株のように、大きくうねりながら、以前だったら考えられなかったような高値に到達する可能性も十分あります。
テクニカル分析による目標株価
明確な株価ラインは私も申し上げづらいのですが、数年のスパンで大ボラティリティを覚悟の上取り組んでいきましょう。
元々過去乱高下していた時期よりも、収益構造を改善して利益が残りやすくなってますから、株価4分の1はさすがに言い過ぎかもしれません。
アナリスト予想とのギャップ
トランプ関税で影響が不透明な所もありますが、業績も一旦過去最高益を更新の予想で据え置いております。
結果どうなるかはともかくとして、利益の減少要因が去年の大型案件の反動ですから、根本的に外部環境が悪化しているという訳でもないですね。

5-2. 成長を支える新規事業テーマ
アンモニア燃料事業の将来性
IHIは防衛以外にもエネルギー系の国策株でして、注目なのがアンモニア燃料です。
現状、自然エネルギーセグメントのほんの一部で、実用化はこれからという形ではありますが、日本のエネルギー安全保障のことを考えても、ここの成長性も見ていきたいです。
水素エネルギーとの比較優位性
私も国策として水素を候補テーマに挙げたこともあるのですが、水素って運搬や保管が難しく、エネルギーとして汎用性に欠けるところがあります。
その点アンモニアに関しては運搬と保管がずっと楽でして、既存の貯蔵プラントを使いながら活用することができます。
エネルギー安全保障への貢献度
IHIはその技術も持ってまして、防衛関連株は結構そういった重要テーマが事業に隠れていることもありますから、しっかりと調べて、根拠を固めるようにしていきましょう。

6. IHI株は買い?実践的投資判断ガイド
6-1. 買うタイミングの見極め方
分割前vs分割後、どちらが有利か
買うなら分割前?分割後?このタイミングで個人的な見解を解説させてもらいます。
個人的には投資の考え方として、追加投資をしたい方はもちろん、新規で防衛関連を買いたいという方にも、今回のIHIの分割はチャンスになるかもしれないと思っています。
押し目買いの目標価格設定
高値から株価が4分の1くらいにはなってしまう事も考えられますので、それを許容できて、かつ分割して買える方、そういった方であれば良いのではないかなと思います。
三菱重工の分割事例から学ぶ教訓
去年の三菱重工は2024年3月に1対10の株式分割をして、そこから伸びていますから、分割イコールネガティブと決めつけは禁物です。
いったん状況として、防衛や航空機エンジン関連でIHIは好調ではあるものの、他のセグメントでやや勢いに陰りが見られるかも、第2四半期も注意という状況であることは押さえておきましょう。

6-2. IHI株は何株から買うべきか
分割後の最小投資金額(約22万円→約3.2万円)
9月以降は1株2,000円程度で買えます。100株単位での購入となりますので、最小投資金額は約20万円となります。
これは以前の150万円超と比べると、格段に手が届きやすくなっています。
100株単位での資金計画
分割後の株価2,200円で計算すると
- 100株:約22万円
- 200株:約44万円
- 300株:約66万円
- 500株:約110万円
段階的に買い増していく戦略も取りやすくなります。
ポートフォリオにおける適正配分
防衛関連株がグロース株化しているのはとにかく注意が必要で、長期では大きく伸びる要素がある一方、途中のボラティリティはすさまじいです。
ポートフォリオ全体の10-20%程度に抑えることをおすすめします。

7. IHI株価配当の魅力と株主還元策
7-1. 現在の配当政策と利回り分析
過去最高益更新予想と配当見通し
業績も一旦過去最高益を更新の予想で据え置いております。これは配当の安定性・成長性にもプラスに働きます。
構造改革により利益が残りやすい体質になっていることも、配当余力の向上につながっています。
株式分割が配当に与える影響
株式分割により1株あたりの配当金額は7分の1になりますが、保有株数が7倍になるため、受け取る配当総額は変わりません。
むしろ、株価が手頃になることで新規投資家が増え、配当政策が強化される可能性もあります。
配当性向と増配余地の検証
航空機エンジン事業の高収益性(利益率22.1%)を考えると、今後の増配余地は十分にあると考えられます。

7-2. 総合的な株主還元の評価
自社株買いの可能性
株式分割後、株価が調整局面に入った場合、自社株買いによる下支えも期待できます。
株主優待制度の有無と今後
現在、IHIには株主優待制度はありませんが、個人株主の増加に伴い、今後導入される可能性もあります。
トータルリターンの期待値
配当利回りは現状それほど高くありませんが、株価上昇と配当を合わせたトータルリターンは魅力的です。

8. IHI株投資のリスク要因と対処法
8-1. ボラティリティリスクの実態
過去の急落事例(2018-2020年で4分の1、2023年で3割減)
今爆伸びしてるIHIも思えば、私も覚えているのですが2023年の秋にYouTubeで取り上げて、その後にエンジン不良の事故(不具合)があり、株価は3割以上急落。
2018年〜2020年にかけても株価は4分の1に低迷。2015年〜2016年にかけても急落していますから、もう性格的にボラティリティが激しいものだと、まず思っておいた方が良いです。
NVIDIAとの類似性:グロース株化のリスク
今世界No.1の時価総額を争うNVIDIAでさえ、底値から10何倍になりつつも、2021年から22年にかけては、株価3分の1以下に急落するような途中経過を辿っています。
小さいですが2018年〜2019年も半分以下になってますね。大きいお金が入ってグロースする銘柄は、このようなことが往々にしてあります。
想定される下落シナリオ(2,000円→1,000円の可能性)
なのでこの株価になって、そういった動きをされると結構苦しい部分があるのですが、ただ9月以降は1株2,000円程度で買えます。
分割後の株価で言うと、2,000円→1,000円前後くらいまで下がることを想定する必要があります。

8-2. 事業環境リスクの評価
エネルギー事業の成長鈍化懸念
ここで少し長期線での話になりますが、世界的に見ると原子力発電の規模は頭打ちです。
結局、廃炉のコストが莫大だったり、万が一の事故があった際の損失が大きすぎますから、近年の環境意識の高まりも受けて、仮に今受注が入っていたとしても、長期的にはそこまで伸びは期待できないかもしれません。
原子力発電市場の頭打ち
エネルギー関連事業は、前年の大型案件の反動もあり、成長に陰りが見えています。これは一時的なものかもしれませんが、注視が必要です。
トランプ関税による不透明感
トランプ関税で影響が不透明な所もあります。航空機産業は国際的なサプライチェーンで成り立っているため、貿易摩擦の影響を受けやすい面があります。
PER・PBRから見る割高感
株価急騰して、PERやPBRといった代表的な株価指標でもかなり割高です。
株価というのは、今に対して先がどのくらい変わるかという変化の幅で決まってきますから、その材料があまりなく、だからこそ決算後下落していますし、
今回この9月末のタイミングで1対7の思い切った株式分割に踏み込んだと思われます。

9. 成功する投資戦略:3つのアプローチ
9-1. 分散投資によるリスク管理
時間分散(ドルコスト平均法)の活用
ボラティリティが高い銘柄だからこそ、一度に全額投資するのではなく、時間を分けて投資することが重要です。
例えば、毎月一定額を投資することで、高値掴みのリスクを軽減できます。
分割後の段階的買い増し戦略
分割後、株価が調整した局面で段階的に買い増していく戦略も有効です。
例えば、2,000円、1,500円、1,000円と、価格を決めて分割購入することで、平均取得単価を下げることができます。
他の防衛関連株との組み合わせ
IHIだけでなく、三菱重工や川崎重工など、他の防衛関連株と組み合わせることで、個別銘柄リスクを分散できます。

9-2. 長期保有で10倍を狙うシナリオ
NVIDIA型の成長軌道を描けるか
大きくうねりながら、以前だったら考えられなかったような高値に到達する可能性も十分あります。
防衛という国策テーマと、航空機エンジンという成長市場、この2つが重なることで、長期的な成長が期待できます。
大きなうねりを乗り越える心構え
性格的にボラティリティが激しいものだと、まず思っておいた方が良いです。
短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な成長ストーリーを信じることが大切です。
目標株価までのロードマップ
数年のスパンで大ボラティリティを覚悟の上取り組んでいきましょう。
まずは分割後の調整を乗り越え、その後の成長期待で投資を継続する。これが基本戦略となります。

9-3. 防衛×エネルギーの二刀流戦略
複数テーマへの分散投資効果
IHIは防衛以外にもエネルギー系の国策株です。この複数のテーマを持つことが、リスク分散になります。
国策銘柄としての安定性確保
防衛もエネルギーも、国の重要政策に関わる分野です。政府の支援が期待できる点で、長期的な安定性があります。
ポートフォリオ全体の最適化
防衛関連株は結構そういった重要テーマが事業に隠れていることもありますから、しっかりと調べて、根拠を固めるようにしていきましょう。

10. まとめ:IHI株で資産形成を実現するために
投資判断の最終チェックリスト
IHI株への投資を検討する際の重要ポイントをまとめます。
まず、株式分割により投資しやすくなるという点です。
15,400円から2,200円への変更は、個人投資家にとって大きなチャンスとなります。次に、防衛×航空機エンジンの成長性は一目置く価値がありそうです。
利益率22.1%という高収益事業が、今後の成長を牽引します。
一方で、ボラティリティの高さとリスクを理解することも重要です。
過去に株価が4分の1になった経験もあるため、リスク管理は欠かせません。
また、長期投資前提で考え、短期的な値動きに惑わされないことが大切です。

2025年下半期の注目ポイント
今後注目すべきポイントは以下の通りです。
まず第2四半期決算での回復具合を注視する必要があります。
前年の大型案件の反動がどこまで解消されるかがポイントです。次に、防衛予算の具体的な配分がどうなるか、これも重要な要素となります。
また、民間航空機市場の回復ペースも見逃せません。コロナ後の需要回復がどこまで進むかが鍵を握ります。さらに、アンモニア燃料事業の進展も注目材料です。
最後に
IHI株は、株式分割により個人投資家にとって投資しやすくなるチャンスと考えることもできます。
ただし、ボラティリティの高さを理解し、長期的な視点で投資することが重要です。
株式会社RES代表取締役/Youtube Trade Labo配信者 児玉一希 プロフィール
東京都立大学(旧・首都大学東京)卒業後、2014年に新卒でリクルートグループへ入社。営業職としてキャリアをスタートするも、当初は思うような成果を上げることができず、2年後に転職を決意。
2016年、金融教育を手がける企業に転職し、投資家の講演運営に携わる中で、株式投資をはじめとする各種投資について学ぶ機会を得る。
その過程で、投資と教育の分野に対する関心が高まり、自らも教育事業に携わるようになる。これまでに直接指導を行った受講者は累計2万人を超える。
2020年には、株式会社RESの代表に就任し、お金や投資を学ぶための学校(現:「マネバ」)を創設。
さらに、2022年にはYouTubeチャンネル「Trade Labo」を開設し、株式市場や個別株の分析に関する情報発信を開始。投資に関心を持つきっかけとなる場を提供している。